俳優の玉木宏(46)は近年、ブラジリアン柔術(BJJ)への熱心な取り組みが話題を集めている。
これまで主にボクシングで体を鍛えてきた玉木だが、2019~2020年ごろからブラジリアン柔術を始めたとされる。
ペン誌のインタビューによれば、玉木は「ボクシング暦は15年、いまはブラジリアン柔術にハマって、ほぼ毎日やっています」と語るほど情熱を注いでおり、毎週2~3回の稽古を欠かしていないという。
玉木自身によれば、柔術を始めたきっかけは「身体の動きに説得力を持たせたい」という役者としての思いが大きかったという。
ある道場ブログでは、玉木が「演技のリアリティを追求する中で出会った柔術が、体の動きを“本物”にするために役立つ」と考えて稽古を始めたと伝えている。
また、インタビューでは「柔術を始めて、精神状態がすごくよくなっていると思います」と語り、格闘技を通じて心身のバランスが改善したことを実感している様子を明かしている。
さらには「柔術は楽しいし、多くの人にも知ってほしい」と述べ、自己の挑戦と普及への願いを口にしている。
これらから、単なる趣味ではなく、俳優活動や自己鍛錬の一環として柔術に取り組んでいることがうかがえる。
ジム・指導者とトレーニング内容
玉木は東京都内の実力派ジム「ARTA BJJ(アールタ・ビー・ジェイジェイ)広尾」に所属し、ここで日々稽古に励んでいる。
ARTA BJJ広尾は、かつて「カルペディエム柔術アカデミー」として知られ、現在は名門道場として知られる。
玉木の指導にあたるのは、IBJJF(国際ブラジリアン柔術連盟)マスター選手権複数優勝の橋本知之氏や、国内のトップ指導者・石川譲インストラクターらである。
稽古では主にクローズドガードからの技術を磨いており、実戦でも下から腕を取ってリストロック(手首固め)で一本勝ちを決めることが玉木の得意技になっている。
ジム関係者は「長い手足を生かしたクローズドガードが玉木さんの強力な武器」であり、普段から練習で丹念にテクニックを磨いていると語っている。
大会実績
俳優業のかたわら、玉木は国際大会にも積極的に挑戦している。
2023年9月にラスベガスで行われた世界大会「ワールドマスター2023」では、青帯マスター3フェザー級にエントリーし、1回戦を勝利する健闘を見せた。
惜しくも2回戦でポイント負けとなったが、世界大会での実力を証明した。
その後、2024年には紫帯に昇格し、さらに技を磨いた。
そして2026年1月、ポルトガル・リスボンで開催されたIBJJF主催の「ヨーロピアン柔術選手権2026」にマスター4(46~50歳)紫帯フェザー級で出場した。
初戦で日本の強豪・廣田信寿選手(ボンサイ柔術)と対戦すると、クローズドガードで相手を引き込み、下から相手の左腕にリストロックを決めて一本勝ちを収めた。
この勝利はIBJJF公式SNSでも称賛され、「ナイスリストロック」と注目を集めたという。
その後、準決勝で黒帯ランク上位選手に敗れたものの、最終的に3位入賞し、銅メダルを獲得する快挙となった。
日本人俳優が欧州最大規模の大会で表彰台に立つのは異例で、メディアでも大きく報じられた。
玉木宏の発言
取材や会見で玉木自身も、柔術への思いを語っている。
2024年1月に主演ドラマの会見で問われた際には、「ブラジリアン柔術をもっとやって強くなりたい」と意欲を示した。
同席者から「もっとですか!?」と驚かれながらも、「仕事を頑張るのは当たり前ですが、プライベートで夢中になっているのはそこなので、もう少し成長したい」と笑顔で答え、自身の真剣な姿勢を強調した。
これまで隠れた趣味だった柔術への取り組みを公言し、役者業だけでなく格闘技にも打ち込む姿勢が話題となっている。
さらに、インタビューでは「柔術を始めて、精神状態がすごくよくなっていると思います」と心境の変化も明かした。
この言葉からは、柔術によるストレス解消や精神の安定効果を実感していることがうかがえる。
演技面においても、日々の稽古で鍛えた体と技術がアクションシーンにリアリティをもたらし、「本当に戦えるように見せるには、体の動きが本物でなければならない」といった俳優としてのこだわりにつながっているという。
関係者・ファンの反応
芸能界からも玉木の取り組みは注目されている。
会見では共演者の田中直樹(ココリコ)が「もっとですか!?」と驚きの声を上げる一幕もあり、マスコミに笑いを誘った。
同じく格闘技経験者の岡田准一も同大会に参戦しており、二人の挑戦には格闘技ファンからも応援の声が寄せられている。
ソーシャルメディアでは、玉木の技術を称える投稿や祝福コメントが多数見られ、「本当に快挙です」「渋い技での一本勝ちはかっこいい」など多くの賛辞が紹介されている。
一方で、インターネット上には「芸能人のお遊びでは」といった一部の反応もあったが、専門家や道場関係者はこれを否定している。
指導者の橋本知之氏は「玉木さんは少しずつ柔術にハマっていった印象です。
練習頻度を上げて着実に強くなっており、仲間と積極的にコミュニケーションをとりながら楽しみながら上達している」と評した。
芸能人だからといった特別扱いはなく、実力で勝ち進んでいる事実が支持を集めている。
柔術ブームの背景
近年、ブラジリアン柔術は日本で高い関心を集めており、芸能界でも取り組む著名人が相次いでいる。
世界的にも競技人口が増加傾向にあり、柔術の技術は防御や護身術としての需要も高いことから、社会的に「現代の格闘技」として浸透している。
情報サイトでも「近年、芸能界でBJJに取り組む著名人が増えています」と指摘されるように、岡田准一や木村拓哉、長谷川京子、菜々緒らも柔術に興じている。
玉木のヨーロピアン大会出場と銅メダル獲得は、このブームを象徴するニュースとなり、SNS上でも「柔術の注目度がまた上がった」といった声が多く見られる。
俳優としての視点でも、アクション作品の撮影や舞台挨拶で「本物の動き」を追求する流れは続いている。
玉木自身は「柔術に必要なのは頭と体、相手との緻密な駆け引き」であると語り、心技体すべてを磨く点を強調している。
演技力だけでなく、心身の強化を図る手段として格闘技が取り入れられるのは、俳優業においても新たな潮流と言えるだろう。
公式サイトなどには彼の取材情報は限定的だが、今回の快挙はスポーツ紙や業界メディアでも大きく取り上げられた。
玉木が柔術家としての顔を持つことは、今後も芸能界や格闘技界で話題となりそうだ。


コメント