2025年6月24日深夜、お笑い界に衝撃が走った。 人気お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」が、テレビ朝日系「ロンドンハーツ」の緊急生放送で突如として解散を発表したのだ。 1993年の結成から31年間、数々の人気番組で活躍し続けてきたコンビの電撃解散は、ファンのみならず芸能界全体に大きな波紋を広げている。
突然の解散発表の瞬間
狩野英孝が読み上げた衝撃の手紙
解散発表は、狩野英孝の15周年記念企画の一環として放送された「ロンドンハーツ」緊急生放送の最後に行われた。 田村淳（51）から手紙を渡された狩野英孝が「この度、ロンドンブーツ1号2号は解散致します。田村淳」と読み上げた瞬間、スタジオにいた狩野、アンタッチャブル山崎弘也、FUJIWARA藤本敏史らが驚きを隠せない様子を見せた。
生放送でのカウントダウン解散
淳は「31年間やってきましたが、解散することを決めました。本当です」と改めて自らの口で発表。 さらに「厳密に言うと、解散する日時まで決めてなかったので」とした上で、視聴者とともにカウントダウンを実施。 「3、2、1、解散～！ありがとう！31年間お疲れさまでした。6月24日、23時30分、ロンドンブーツ1号2号、解散しました！」と宣言し、相方の田村亮（53）と握手を交わした。
解散に至った背景と理由
闇営業問題からの長い道のり
解散の背景には、2019年に発覚した田村亮の闇営業問題が大きく影響している。 亮は反社会的勢力が関与する会合に参加し、直接ギャラを受け取っていたことが発覚し、謹慎処分を受けた。 この問題をきっかけに、コンビの活動形態が大きく変化することとなった。
吉本興業との距離と新たな道
謹慎後、淳が亮を支えるために2020年1月に株式会社LONDONBOOTSを設立し、亮は吉本興業を離れて同社に所属しながらエージェント契約で活動を再開した。 しかし、2023年12月には同社を閉業し、亮は完全フリーとなった。
淳は解散理由について「僕としては吉本興業に戻ってきてほしかったんですけど、亮さんはどんどん吉本興業と距離ができた。亮さんにはどうしても戻れない理由があって、それは尊重すると」と説明した。
3月12日の運命的な話し合い
解散の決定打となったのは、2025年3月12日に2人で行った飲み会での話し合いだった。 その場で「いったん屋号を下ろして活動しようか？」という話が出て、「屋号を背負わずに51歳、53歳で新たな挑戦をしたい」という思いが一致した。
亮は「コンビを解散した方が、淳のフットワークは軽くなるなと思う。そっちの方がいいかなっていう」と語り、互いの今後を思いやった決断であったことを明かした。
「ロンドンハーツ」は継続決定
テレビ朝日の英断
多くのファンが心配していた「ロンドンハーツ」の今後については、継続が決定している。 淳は「テレビ朝日さんが解散してもこのままやっていきましょうと言ってくださって、このまま続きます。2人とも出ますよ」と笑顔で語った。
番組は1999年の「イナズマ！ロンドンハーツ」から始まり、タイトルと放送枠を変えながら25年以上続く長寿番組となっている。 今後は「田村淳、田村亮として出演する」と淳が補足し、コンビ名は変われども2人の共演は続くことが確実となった。
31年間の軌跡を振り返る
結成から大ブレークまで
ロンドンブーツ1号2号は1993年4月に結成され、翌1994年に吉本興業の銀座7丁目劇場のオーディションに合格し、同社入りを果たした。 1996年には初の冠番組「あなあきロンドンブーツ」（テレビ朝日系）でブレークを果たし、その後「ぷらちなロンドンブーツ」「ロンドンハーツ」などの人気番組で司会を務めた。
数々の伝説的企画
「ロンドンハーツ」では「やるキッス」や「ブラックメール」「格付けしあう女たち」など、話題となる企画を次々と生み出し、お笑い界のトレンドを作り続けてきた。 特に「ブラックメール」は男性芸能人に恋愛ドッキリを仕掛ける企画として大きな反響を呼んだ。
今後の個人活動について
田村淳の多岐にわたる活動
田村淳は現在も吉本興業に所属しており、司会やコメンテーターとして幅広く活動している。 2018年に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科に入学し、2021年3月に修了するなど、学問の分野でも新たな挑戦を続けている。
また、ヴィジュアル系ロックバンド「jealkb」のボーカル「haderu」としても活動しており、表現者として多方面での活躍が期待される。
田村亮のフリーでの挑戦
田村亮は現在フリーで活動しており、テレビ埼玉「極楽山本・ロンブー亮のARIGATEENA TV」などに出演している。 旧車マニアとして知られ、ラリーにも参戦するなど、趣味を活かした活動も展開している。
淳は「亮さんもロンドンブーツの屋号を背負ってやりづらい部分もあるのかなと。俺は俺で（屋号を）1回下ろしたらどうなるんだろうねっていう話をしたの」と語り、お互いが新たな可能性を追求できる環境を作りたかったことを明かした。
SNSでの反響と芸能界の声
ファンの驚きと感謝の声
解散発表直後、X（旧Twitter）では「ロンドンブーツ解散」がトレンド1位に浮上し、ファンの驚きの声が相次いだ。 「え？ロンブー解散ってネタじゃなくて！？」「ドッキリじゃないんか」といった信じられないという反応から、「31年間ありがとう」「青春の一部だった」など感謝の声まで様々な反応が見られた。
狩野英孝の心境
解散を発表する大役を担った狩野英孝は、24日深夜に自身のXで心境を吐露した。 「ロンハーで、手紙を読む時、『解散』という文字が目に入った瞬間、衝撃を受けて言葉が詰まる中、本気で絞り出して発言しました」と、その時の驚きを振り返った。
続けて「学生時代から楽しく番組を拝見してて、自分が芸人になってずっとお世話になってきました。凄く寂しい気持ちはありますが、お2人が個々で活動されていく事に安心しました」と、2人への感謝の気持ちを綴った。
2人の絆は永遠に
友達として新たなスタート
解散後のコメントで、淳は「コンビ離れても友達に戻ろうって言ってるので。多分、この後の方が飲みに行く回数とか、連絡の回数も増えているしね。昔の亮さん、淳に戻れたらいいなと思っております」と語り、変わらぬ友情を強調した。
亮も「32年、31年、ロンドンブーツをやってきたんですけど、応援してくれた方々とスタッフの方々、本当にありがとうございました。我々2人でちゃんといろいろチャレンジしていきたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします」と感謝の気持ちを表した。
共同声明での前向きなメッセージ
放送後、両者は共同でXに投稿し、「これまでロンドンブーツ1号2号を応援してくださった皆様へ コンビを解散することになりました。2人にとって新しいチャレンジをする前向きな解散ですから、どうか見守って頂きたいと思います。これからもそれぞれの活動を楽しみにしていてください。本当にありがとうございました。田村亮 田村淳」とメッセージを発信した。
今後への期待と可能性
それぞれの新たな挑戦
51歳と53歳という年齢での新たなスタートについて、2人は前向きに捉えている。 「屋号を背負わずに新たな挑戦をしたい」という思いのもと、それぞれが培ってきた経験と人柄を活かした活動が期待される。
再結成の可能性
淳は「屋号を1回下ろして、それぞれいったんやりたいことをやって、またいつの日か、というのもあるんじゃないか」と語っており、完全に扉を閉ざしたわけではないことを示唆している。 新しい形での再結成の可能性も排除していないとの報道もあり、ファンにとっては希望の光となっている。
まとめ
ロンドンブーツ1号2号の解散は、日本のお笑い界にとって大きな節目となった。 31年間にわたって築き上げてきた功績は色褪せることなく、2人の新たな挑戦への道のりが始まったばかりである。
「ロンドンハーツ」での継続的な共演、そして個人活動での更なる飛躍により、田村淳と田村亮それぞれの魅力がより一層輝くことだろう。 解散は終わりではなく、新たな始まりなのかもしれない。
コメント