嵐ラストツアーの地上波中継で無料で見れるか?民放各局が熱視線

嵐の活動終了とラストツアー発表の衝撃

2020年末から活動を休止していた嵐が、2026年5月末をもって活動終了することを発表し、来春にはファイナルツアーが予定されている。
この歴史的なラストツアーをめぐって、民放キー局各局が地上波での無料中継実現に向けて熱い視線を送っていることが明らかになった。
特に日本テレビが積極的なアプローチを見せており、ファンの間でも大きな期待が高まっている。

2025年5月6日、嵐のファンクラブサイトで公開された動画で、メンバー5人が揃って登場し、2026年5月末をもってグループとしての活動を終了することを正式に発表した。
この発表では、リーダーの大野智をはじめ、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤が約4年半ぶりに5人揃って顔を出し、ファンに直接感謝の気持ちを伝えた。

活動休止から4年半が経過した中での突然の活動終了発表は、ファンのみならず芸能界全体に大きな衝撃を与えている。
同時に発表されたのが、来春に予定されている7年ぶりの全国コンサートツアーである。
このツアーは事実上のラストツアーとなることから、グループとして最後の大規模なライブパフォーマンスとして注目を集めている。

嵐は2020年末に活動休止を発表して以来、グループとしての活動を停止していたが、今回の発表によりファンは最後の機会を得ることとなった。
約300万人と言われるファンクラブ会員を抱える国民的アイドルグループの終焉は、日本のエンターテインメント界における一つの時代の終わりを象徴している。

民放キー局による地上波中継への熱いアプローチ

嵐のラストツアーを受けて、民放キー局各局が地上波でのライブ中継実現に向けて積極的なアプローチを展開している。
特に注目されているのが日本テレビとフジテレビの動向で、両局とも嵐および所属事務所のSTARTO ENTERTAINMENTとの良好な関係を背景に、中継権獲得に向けた争奪戦を繰り広げている状況だ。

制作会社関係者によると、テレビ局側は嵐の活動再開を見越して、復活ライブの中継を以前から検討していたという。
特に2024年11月に迎えた25周年というタイミングを見据えて準備を進めていた背景がある。
現在はフジテレビが中居正広氏の問題で対応に追われている状況もあり、日本テレビが優勢な立場にあるとされている。

実際に、2025年5月26日に行われた日本テレビの定例会見では、福田博之社長が嵐について「特別な存在であることに間違いありません」と評価し、特番制作について「やりたいですね。とってもやりたいと思います」と強い意欲を示している。
この発言は、日テレが嵐のラストツアー中継に対して本格的な取り組みを検討していることを示唆している。

テレビ局側の提案として挙げられているのが、地上波での無料ライブ中継である。
これは、すべてのファンクラブ会員を会場に招くことが物理的に困難な状況を踏まえた現実的な解決策として提示されている。

ラストツアーの規模と会場に関する予想

嵐のラストツアーは、グループとして最後のコンサートとなることから、過去最大規模での開催が予想されている。
芸能リポーターの駒井千佳子氏は、多くのファンに来場してもらうために「五大ドーム、国立競技場での開催が有力」と予想している。

現在のファンクラブ会員数について、駒井氏は「昨日までの段階でずっと加入し続けているファンの数というのが大体、数十万人と言われている。100万に近い数」と分析している。
この規模のファンを収容するためには、「五大ドーム、3DAYSか4DAYS、東京ドームは4DAYS、5DAYSありだと思う。それをやって最後、国立競技場2DAYSかな」という大規模な開催が必要になると予測している。

会場確保の課題として指摘されているのが、大規模会場の予約タイミングである。
「1年前から大体、予約してるんですよ、大きい会場って。だから大きい会場を去年から今年にかけて既に予約が入ってると思います」との指摘もあり、嵐サイドが相当前から計画的に準備を進めていた可能性が高い。

メンバーやスタッフ側も、ファンクラブ会員全員を呼べるぐらいの規模感での開催を希望しているとされており、ファンの期待に応えるための最大限の努力が検討されている状況だ。

ファンの関心と期待の高まり

嵐の活動終了発表とラストツアーの告知は、ファンの間で大きな話題となっている。
特に注目されているのが、長期間活動を休止していたファンクラブ会員の復帰や新規入会に関する動向である。

過去にファンクラブ会費の支払いを忘れて失効した人たちの間では、「再度払い込みたい」「一般販売は?」といった声が上がっており、ラストツアーへの参加を求める声が高まっている。
これは、グループとして最後のコンサートとなることから、過去のファンも含めて多くの人がこの歴史的な瞬間を共有したいと考えていることを示している。

ファンクラブ優先での販売が基本となることが予想される中、一般販売への関心も高く、多くの人がチケット入手の機会を求めている状況が浮き彫りになっている。
地上波での無料中継が実現すれば、会場に入れないファンにとっても貴重な視聴機会となることから、テレビ中継への期待も高まっている。

配信メディアとの競合と今後の展望

地上波テレビ局の中継提案に対して、現代のメディア環境を考慮した課題も指摘されている。
現在はネットメディアが充実しており、ライブビューイングでの配信も可能な状況にあることから、必ずしも地上波テレビでの放送が唯一の選択肢ではないという現実がある。

過去の例として、2020年に行われた「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」では東京ドームでの生配信ライブが実施され、その後にYouTubeでダイジェスト版が公開されるなど、デジタル配信を活用した展開が行われてきた経緯がある。

テレビ局関係者の間では、「嵐の活動終了後も個々のメンバーの活動は続きます。日テレとしては、そのあたりに交渉の余地がありそうです」との見方もあり、ラストツアー中継の実現は、将来的なメンバー個人との関係構築も含めた戦略的な判断が求められている状況だ。

最終的な中継実現への道筋

嵐のラストツアー地上波中継の実現は、複数の要因が複雑に絡み合った状況にある。
ファンの期待、テレビ局の競争、会場の制約、配信技術の進歩など、様々な要素を総合的に考慮した判断が必要となっている。

現時点では日本テレビが最も積極的な姿勢を見せており、社長レベルでの強い意欲表明も行われている状況から、実現の可能性は決して低くない。
一方で、最終的な決定は嵐サイドおよびSTARTO ENTERTAINMENTの判断に委ねられており、ファンの声や社会的な影響なども考慮した総合的な判断が下されることが予想される。

国民的アイドルグループとして長年愛され続けてきた嵐の最後のパフォーマンスを、より多くの人に届けるための地上波中継実現への取り組みは、エンターテインメント業界全体にとっても重要な意味を持っている。
2026年春に予定されているラストツアーまで約1年、関係者の動向とファンの期待が注目される状況が続いている。

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