1月4日、Xのトレンドを賑わせた「憧れの作家は人間じゃありませんでした」というワード。 タイトルだけを見ると、現実のゴーストライター問題や何かしらの告発かと勘違いしてしまいそうですが、実はこれはフィクション作品です。 しかも、確かな原作がある堂々とした小説作品なのです。
そもそも原作は何か
「憧れの作家は人間じゃありませんでした」は、澤村御影による小説が原作です。 2017年4月25日に角川文庫から刊行されたこの作品は、第2回角川文庫キャラクター小説大賞の「大賞」を受賞した作品でもあります。 澤村御影は神奈川県横浜市出身・在住の女性作家で、この作品がデビュー作となりました。
現在、この小説シリーズは1巻~4巻まで刊行されており、4巻が完結編として機能しています。 長らく続きが待たれていた4巻は、実に5年のブランクを経て2024年4月に発売されたもので、完結を喜ぶファンの声があふれています。
澤村御影という作家について
澤村御影が広く知られるようになったのは、実は「憧れの作家は人間じゃありませんでした」よりも、その後に発表した「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの大ブレイクがきっかけです。 このシリーズは累計150万部を超える人気を誇り、既に12巻まで刊行されています。 ドラマ化も決定しており、2023年に放送されました。
澤村御影の作品の特徴は、ミステリやファンタジー要素を組み合わせた独特の世界観です。 ホラーや怪異を愛する作家として知られており、小さい頃から「おはなし」を考えるのが好きで、小学校高学年の頃には既に作家志望だったとのこと。 この創作への向き合い方が、彼女の作品に深みと多層性をもたらしているのです。
「憧れの作家は人間じゃありませんでした」の内容
では、本作はどのような物語なのでしょうか。
主な登場人物
| 人物 | 役柄 |
|---|---|
| 御崎禅(みさき・ぜん) | 幻想恋愛小説家。 ベストセラー作家だが、実は吸血鬼 |
| 瀬名あさひ(せな・あさひ) | 出版社の文芸編集者(2年目)。 映画好き |
| 林原夏樹(はやしばら・なつき) | 警視庁捜査一課異質事件捜査係の刑事 |
ストーリーの舞台は現代日本です。 出版社で働く新米編集者・瀬名あさひは、かねてから憧れていた人気作家・御崎禅の担当になります。 映画好きという共通点で意気投合するものの、実は御崎禅は吸血鬼だというのが本作の大きな設定です。
さらに、この吸血鬼である御崎禅は、警視庁の異質事件捜査係に協力し、一般的な警察では解決できない「人外」が絡む事件の解決に当たっているのです。 つまり、本作は単なる「吸血鬼もの」ではなく、ミステリ×ファンタジー×お仕事小説という、複合的な魅力を持つ作品なのです。
なぜドラマ化によって話題になったのか
この作品が突然トレンドになった直接の原因は、2026年5月4日より、Prime Videoで連続ドラマ化されることが発表されたからです。 主演を務めるのはSixTONESの京本大我で、Prime Video連続ドラマでの初主演となります。
京本大我は、この役について「想像したことがなかった」役に挑戦することになったと述べています。 また、舞台での吸血鬼役の経験があることや、昔からUMAや怪異に興味があったこともあり、この役への適性を感じているようです。
ドラマの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信開始日 | 2026年5月4日(月・祝) |
| 配信プラットフォーム | Prime Video(国内独占配信) |
| 主演 | 京本大我(SixTONES) |
| 脚本 | 橋本夏 |
| 演出 | 城宝秀則 |
| ジャンル | ファンタジー×サスペンス×事件解決ドラマ |
脚本を手がけるのは橋本夏です。 澤村御影自身も、映像化は難しいと考えていたほどのファンタジー色の強い作品が、どのようにドラマ化されるのかに注目が集まっています。
主人公・御崎禅の人外としての能力
吸血鬼である御崎禅には、人外ならではの特殊な能力が備わっています。
- 念写:血液からその人物の記憶を読み取ることができる特殊能力
- 読心術:他者の心を読む能力
- 催眠術:催眠をかけられる能力
- 推理力:長年の人生経験と冷徹な思考による高い推理能力
これらの能力を駆使して、警察が捜査に行き詰まった難事件を解決していくという設定です。 しかし、本作の重要な点は、御崎禅が最初から無敵のヒーローではないということです。
ドラマの新しい視点
ドラマでは、タイトルの「人間じゃありませんでした」という表現に多くの視聴者が注目するでしょう。 しかし、これは吸血鬼という非日常設定を指しているだけで、現実の人物に関する情報ではありません。 むしろ、本作が描こうとしているのは、人間としての感情や関係性の問題です。
京本大我のコメントから見えてくるのは、本作が単なる怪奇ファンタジーではなく、「現実世界での人間関係の悩み」や「生きる上で抱えている苦しみ」を題材としているということです。 非現実的な吸血鬼という主人公設定を通じて、私たちの現実的な悩みが映し出される——それが本作の真の魅力なのです。
ドラマ化による新たな展開
澤村御影は、ドラマ化についてこのように語っています:「この作品はかなりファンタジー色が強いので、映像化は難しい気がしていました。 でも、上がってきた脚本が本当に面白くて、私が『無理だろう』と思っていたことも全てやってくださっていて。 これなら必ず良いものになると確信しました!」
つまり、漫画化に続くドラマ化という展開の中で、この作品の可能性はさらに広がっていくのです。
漫画化も進行中
小説が発表されてから、月刊コミックジーンで漫画化も進行中です。 漫画を担当するのは相尾灯自で、コミックウォーカーで連載されています。 小説→漫画→ドラマという、複数のメディア展開を通じて、新しい読者層へのアプローチが行われているのです。
結論
「憧れの作家は人間じゃありませんでした」は、確かな原作を持つ小説作品です。 澤村御影によるデビュー作であり、第2回角川文庫キャラクター小説大賞の大賞受賞作でもあります。 現在、小説は完結を迎え、漫画版も進行し、2026年5月4日からはドラマも配信される予定です。
このタイトルが一見不思議に見えるのは、その非現実的な設定の中に、非常に人間的なドラマが隠されているからなのです。 吸血鬼という非日常を舞台に、人間関係の悩みや生きることの意味を問う——それが本作の本質なのです。
Prime Videoでのドラマ配信に向けて、原作小説や漫画版での先読みを始める視聴者も多くなるでしょう。 2026年5月4日のドラマ配信は、この作品の第三の進化となるはずです。


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