デビュー26周年、1768日ぶりの5人再集合
2025年11月3日、嵐は自らのデビュー記念日に、ファンクラブ会員限定の生配信「生配信だヨ嵐会 2025」を開催した。
5人全員が同じ画面に集まるのは、2020年12月31日の無観客生配信ライブ以来、約4年10か月ぶり。
この配信は、活動終了を控えた嵐にとって、特別な意味を持つイベントとなった。
配信の実現に至るまで
嵐は2025年5月6日に重大な発表を行っていた。
来春の全国ツアーをもって活動を終了することを明かしたのだ。
その後、メンバーはそれぞれ個別の活動を続け、集まる機会はなかった。
しかし10月19日、公式ファンクラブサイト「FAMILY CLUB online」で、デビュー記念日にメンバー全員が出演する生配信を行うことが突然発表された。
ファンの間では期待と喜びの声が溢れた。
大野智が4年半ぶりに公式な場で姿を見せることになるからだ。
インタビューで彼は「このままでは終われないと思った」と語り、再び5人で集うための決断があったことをうかがわせた。
配信当日の様子
午後5時、FAMILY CLUB onlineの特設ページで配信がスタート。
5人がテーブルを囲んでいる光景が画面に映った。
声を揃えて「嵐でーす!」と仲むつまじくあいさつし、大野智が「僕ら26周年おめでとう!」と掛け声を掛けた。
シャンパンの栓を開ける音が鳴り、5人は「みんな26周年おめでとう!」と画面越しのファンとともに祝杯を交わした。
配信ではCDやポスターなど、嵐の思い出の品に囲まれた温かい空間が設営されていた。
メンバーたちはまるでホームパーティーのように、リラックスした雰囲気で笑顔を見せた。
約5年ぶりに肉声を発した大野智に対し、チャットでは「約5年ぶりのリアタイ大野君」「久しぶりの5人に感動」という歓喜の声が読み上げられた。
大野が「へへ」と照れ笑いを見せるなど、ファンとの距離の近さを感じさせた。
配信の最後には、大野があらためてマイクを握った。
「個人的に言ったら4年半ぐらい自由に生きさせてもらって、このままでは終われないということも思い、今回4年半ぶりにみんなとも話し合って、今ここに立っています。
これからもこういう機会を作っていきたい」と語った。
このコメントは、多くのファンの胸に深く刻まれることになる。
アーカイブ配信について
後から見ることは可能か
生配信の視聴に間に合わなかったファンも心配ない。
公式ファンクラブサイトでは、配信終了後にアーカイブ配信が予定されている。
ここが重要なポイントだ。
アーカイブ配信の視聴には、チケットが不要である。
生配信を見るためには、事前に無料の視聴チケットを申し込む必要があったが、アーカイブ配信についてはファンクラブ会員ならば、ログインするだけで視聴可能になる。
わざわざチケットを申し込む手間が省けるため、より多くのファンが後から楽しむことができる設計になっている。
いつまで見られるのか
ただし、気になるのは「いつまでアーカイブ配信が公開されるのか」という点だ。
公式発表では、具体的な公開期間については明記されていない。
過去の嵐の配信事例を参考にすると、通常は数日から1週間程度の期間、アーカイブが公開されることが多いようだ。
実際、嵐のファンクラブサイト内で行われた過去の配信でも、この程度の期間で配信終了になるケースが大半である。
ただし、今回は記念配信という特別な位置づけであるため、期間が延長される可能性も完全には否定できない。
アーカイブ情報の確認方法
最新の情報については、必ず公式のファンクラブサイト「FAMILY CLUB online」で確認することが推奨される。
配信終了後、サイト上に「アーカイブ配信期間」が明記されるはずだ。
メール通知を設定していれば、ファンクラブから案内が届く可能性もある。
X(旧ツイッター)での反応
配信の様子は、SNS上でも大きな話題となった。
トレンド入り
配信が始まると、「#生配信だヨ嵐会2025」はX(旧ツイッター)のトレンドで1位に浮上。
「嵐の生配信」「大野くん」などの関連ワードも次々とランクイン。
配信中、このタグの下には秒単位で投稿が増え続けた。
ファンの声
ファンからは喜びと感謝の声が溢れた。
「久しぶりに5人の空気が見られるなんて楽しみ」という期待の声から始まり、配信終了後には「5人が集まり、楽しそうにしているのを見るだけで幸せ」「やっぱり5人そろうと安心する」といった感情的な反応が多く寄せられた。
また、細かな場面の描写も話題になった。
例えば、松本潤が突然始めた「四択ゲーム」の企画、相葉雅紀がコルクを取ろうとする様子、そして各メンバーが見せる「嵐の時にしか見せない顔」が何度も言及された。
「嵐が嵐すぎてほんま楽しかった」「この5人のわちゃわちゃ感が見ていてやっぱり大っ好き」という感想も相次ぎ、ファンにとってこの再集合がどれほど待ち望まれたものだったかを物語っていた。
複雑な感情
一方で、活動終了が近いという背景から、複雑な感情を吐露するファンもいた。
「最後の相葉さんの挨拶で、あぁそうか、来年の11月3日はもうこれは無いんだって気付いてしまって」と、次のデビュー記念日には嵐の活動が終了していることを改めて認識させられたという声。
「嬉しさと寂しさが込み上げてきた」と記す投稿も複数見られた。
しかし多くのファンは、その感情をも含めて「この時間を大切にしよう」という前向きな姿勢を示していた。
「いつまでも応援し続けます」「26年おめでとうそしてありがとう」というメッセージが、配信終了直後から相次いだのだ。
メンバーの様子と見どころ
配信では、各メンバーの個性が存分に発揮されたという報告がある。
大野智は「へへ」と照れ笑いを見せたり、配信の終盤では少し真面目なトーンでメッセージを伝えたりと、メンバーの「兄」としての顔が垣間見えた。
松本潤は自由奔放で、突然企画を思いついたかのように四択ゲームを始め、メンバーと笑い合う場面が多く見られた。
相葉雅紀は全体を優しくまとめる雰囲気を作りながら、要所で良いボケを入れてメンバーを笑わせた。
二宮和也はあまり話さずバランサー役に回り、時折鋭い指摘やツッコミで配信を引き立てた。
櫻井翔は即興で4択ゲームの出題を行い、その機転の良さが光った。
このように、嵐の5人が揃うことで初めて生まれる「わちゃわちゃ感」が、ファンにとって何よりの贈り物になったのだ。
配信形式の選択の意味
今回の配信がファンクラブ会員限定という形を選んだことは、グループの姿勢を象徴している。
一般公開ではなく、長年応援してくれたファンクラブ会員に限定することで、より親密な空間を演出することができた。
また、活動終了が決まっている状況下で、まずは最も支えてくれたファンに直接感謝を伝える形式を選んだともいえる。
無料の視聴チケット、そしてアーカイブ配信時のチケット不要という設定も、ファンへの配慮が感じられる。
できるだけ多くの人が、その時間を共有できるようにという想いが込められているのだろう。
活動終了を控えて
嵐は2025年5月に活動終了の方針を表明した。
その後、今年5月に再始動を発表し、来春の全国ツアーで幕を閉じることになっている。


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