新作アプリ「オラドラ」に注目集まる
2025年6月30日、ジョジョファンが待ち望んでいた新作スマホゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』(通称:オラドラ)の事前登録がついに開始された。
株式会社gumiが手がけるこの新作は、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』の世界観を活かしたシミュレーションRPGとして制作され、2025年秋の配信開始を予定している。
波紋とスタンドが織りなすシミュレーション体験
本作の最大の特徴は、アニメシリーズ5作品のキャラクターが一堂に会する点だ。
『ファントムブラッド』から『ストーンオーシャン』まで、おなじみのキャラクターたちを自由に編成し、ハイエンドなグラフィックで表現された必殺技演出で臨場感ある戦いが楽しめる。
ゲームシステムにはオートバトル機能が搭載されており、格闘ゲームが苦手なプレイヤーでも気軽にバトルを体験できる設計となっている。
さらに、アニメシリーズを追体験できるストーリーモードや、キャラクターやスタンドをコレクションできる図鑑機能も実装予定で、「見る・戦う・集める」のあらゆる角度からジョジョの魅力を堪能できる作品になるという。
豪華特典で盛り上がる事前登録キャンペーン
事前登録者数に応じた豪華報酬も話題を呼んでいる。
目標である30万人を達成すると、URユニット「【悪の帝王】ディオ・ブランドー」がプレイヤー全員に配布される予定だ。
30万人達成以降も追加の達成報酬が用意されており、ファンの期待は高まるばかりである。
事前登録記念PVも同日より公開され、「アクション要素」や「ゲームシステム」を垣間見ることができる内容となっている。
PVには原作の名セリフや迫力ある演出が詰まっており、ファンからの反響も大きい。
小野大輔がナレーションを務めるTVCM展開
さらに注目すべきは、空条承太郎役でおなじみの声優・小野大輔がナレーションを務めるTVCMが7月4日24時30分より放送開始されることだ。
これは『ジョジョの奇妙な冒険』アニメーションシリーズ エピソード総選挙セレクションの放送枠内で展開される。
小野大輔といえば、承太郎の代名詞「オラオラ」の進化について語ったインタビューでも話題になった。
彼は「『オラオラ』に関してはずっと試行錯誤しながら育てているワード」として、回を重ねるごとにより速く重くなっていくと語っており、新作ゲームでもその迫力ある演技に期待が高まる。
ジョジョゲームの歴史を紐解く
スマホゲーム黎明期の挑戦
ジョジョシリーズのゲーム化の歴史を振り返ると、初のスマートフォンゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』(ジョジョSS)が2014年3月に配信開始され、大きな話題となった。
メダルシューティングバトルというユニークなシステムで、配信から約10日で100万ダウンロードを突破し、最終的には300万ダウンロードを超える人気作品となった。
ジョジョSSの開発背景について、バンダイナムコゲームスの開発者は「手軽にジョジョを楽しめて、すべてのキャラクターをユニットとして触れるゲームを作りたい」と語っており、今回のオラドラにも通じるコンセプトが感じられる。
しかし、ジョジョSSは2021年4月13日にサービス終了。
約7年という長期間の運営を経て幕を閉じたが、その間にエリアスキルシステムの導入による暗黒期や、SPユニットによる環境破壊など、ソーシャルゲームの宿命ともいえるインフレ問題に直面していた。
家庭用ゲーム機での挑戦と評価
家庭用ゲーム機では、2013年に発売された『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』が大きな話題となった。
発売前の受注本数は50万本に達し、初週で42万5000本を売り上げる大ヒットを記録した。
しかし、同作はキャラゲーとしての高いクオリティを評価される一方で、格闘ゲーム面での調整不足やバランス問題により炎上騒動も起きた。
それでも、9年間にわたってプレイし続けるファンが存在するほど愛され続けており、2022年にはリマスター版『オールスターバトルR』として復活を果たしている。
ファンコミュニティの熱狂と期待
承太郎の魅力とコミュニケーション問題
ジョジョ作品の中でも特に人気の高い空条承太郎について、あるファンは「この男子高校生、心のなかに信頼や友愛をいっぱい溜めこんでいるのにちっとも口にしない」と指摘している。
承太郎の「オラオラ」や含み笑いですべてのコミュニケーションを済ませる傾向は、アウトローの魅力でありながら、時として報・連・相の大切さを感じさせるキャラクターでもある。
声優陣への期待と継続性の課題
ジョジョシリーズのゲーム化において、ファンが注目するのは声優陣のキャスティングだ。
過去には「何故ジョジョはゲームもアニメも声優を固定しないのか」という疑問も上がっており、制作会社が異なれば起用する役者が変わるのは一般的とはいえ、ファンとしては統一性を望む声も多い。
今回のオラドラでは、小野大輔がナレーションを務めることが発表されており、アニメ版との連続性を重視した制作姿勢がうかがえる。
新時代のジョジョゲームへの期待
gumiの開発体制と技術力
開発を手がける株式会社gumiは、「Wow the World! すべての人々に感動を」をミッションに掲げ、モバイルオンラインゲーム事業とブロックチェーン等事業を展開している企業だ。
同社は『当社ゲームエンジン×IP』を軸とした収益性の高いタイトル開発を推進しており、オラドラにもその技術力とノウハウが活かされることが期待される。
基本プレイ無料の課金モデル
本作は基本プレイ無料(アイテム課金制)として展開される予定で、多くのプレイヤーが気軽にジョジョの世界に触れられる環境が整えられる。
過去のジョジョSSが直面したインフレ問題を教訓に、バランスの取れた運営が求められる。
アニメとの連動企画への期待
今回の発表タイミングが、『ジョジョの奇妙な冒険』アニメーションシリーズ エピソード総選挙セレクションの放送と連動していることも興味深い点だ。
アニメファンとゲームファンの両方にアプローチする戦略が見て取れる。
まとめ:黄金の魂を受け継ぐ新章
『ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ』は、これまでのジョジョゲームの歴史を踏まえつつ、新たな可能性を切り拓く作品として期待されている。
過去作品の教訓を活かし、原作の魅力を損なうことなく、現代のスマートフォンゲームとして多くのファンに愛される作品になることが望まれる。
小野大輔が語った「承る」という言葉のように、本作も歴代ジョジョゲームから受け継がれた黄金の魂を次世代に伝える重要な役割を担っている。
2025年秋の配信開始まで、ファンの期待と注目は高まり続けるだろう。
受け継がれる魂が、今まさに輝く時が来たのだ。
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