2025年6月18日、マインクラフト統合版に待望の「バイブラントビジュアルズ」が正式実装されました。
しかし、多くのWindows PCユーザーから「設定画面で項目がグレーアウトして選択できない」という報告が相次いでいます。
この記事では、バイブラントビジュアルが使えない原因と、確実に動作させるための解決方法を詳しく解説します。
バイブラントビジュアルズとは?公式影MODの魅力
バイブラントビジュアルズは、マインクラフト公式が提供するグラフィック強化機能で、「公式影MOD」とも呼ばれています。
この機能により、光と影の表現、水面の反射、全体的な色彩が大幅に向上し、まるで影MODを導入したかのような美しい映像でプレイできます。
主な改善点
- 光源処理の向上: より自然な光の表現と影の描画
- 水面の美しい反射: リアルな水面の映り込み効果
- 色彩の鮮やかさ: ゲーム全体の色合いがより鮮明に
- 大気の表現: 霧や霞などの表現が追加
この機能は、Chase the Skiesアップデート(バージョン1.21.90)で統合版に正式実装され、既存のワールドでも利用可能です。
グレーアウト問題の主な原因
1. グラフィックカードの性能不足
最も多い原因が、グラフィックカードの性能不足です。
特に以下のような内蔵グラフィックを使用している場合、バイブラントビジュアルズがサポートされない可能性があります。
- Intel UHD Graphics 620: 最低要件を満たしていない場合が多い
- 古いIntel HD Graphics系: DirectX 12に非対応
- AMD内蔵グラフィック(古いモデル): 性能不足により非対応
2. DirectX 12の非対応
バイブラントビジュアルズの動作には、DirectX 12のサポートが必須です。
Windows 10/11でも、古いハードウェアではDirectX 12が正常に動作しない場合があります。
3. グラフィックドライバの問題
グラフィックドライバが最新でない場合,バイブラントビジュアルの設定が有効にならないことがあります。
特に内蔵グラフィックの場合、定期的なドライバ更新が重要です。
対応機種・システム要件
PC(Windows)の最小要件
公式発表によると、Windowsでバイブラントビジュアルズを使用するための要件は以下の通りです。
- DirectX: DirectX 12対応必須
- NVIDIA: GTX 950/960以上
- AMD: Radeon R7 260/R9 285以降
- Intel: 第8世代Core i5、Intel UHD 620以降
その他の対応プラットフォーム
- Xbox: Xbox One以上
- PlayStation: PlayStation 4以上
- iOS: iPhone XR/XS以上、iPad第8世代以上
- Android: Adreno 640M、Mali-G68/G77、Exynos 530以上
解決方法とトラブルシューティング
方法1: DirectXバージョンの確認
まず、お使いのPCがDirectX 12に対応しているか確認しましょう。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「dxdiag」と入力してEnterキーを押す
- DirectX診断ツールでDirectXバージョンを確認
- DirectX 12が表示されていることを確認
方法2: グラフィックドライバの更新
グラフィックドライバを最新バージョンに更新します。
NVIDIA GeForceの場合
- NVIDIA公式サイトからGeForce Experienceをダウンロード
- 最新ドライバを自動検出・インストール
- マインクラフトを再起動して設定を確認
Intel内蔵グラフィックの場合
- Intel公式サイトからIntel Graphics Command Centerをダウンロード
- 最新ドライバに更新
- システムを再起動
AMD Radeonの場合
- AMD公式サイトからAMD Radeon Softwareをダウンロード
- 最新ドライバに更新
- 設定でゲーム向け最適化を有効化
方法3: Windowsの電源設定最適化
ゲームパフォーマンス向上のため、電源設定を調整します。
- スタートメニュー → 設定 → システム → 電源とスリープ
- 「追加の電源設定」をクリック
- 「高パフォーマンス」または「最大パフォーマンス」を選択
方法4: マインクラフト内の設定確認
ゲーム内で以下の設定を確認します。
- メインメニュー → 設定 → ビデオ
- 「グラフィックモード」の項目を確認
- 「ゲーム内のグラフィックモードの切り替えを許可する」をONに設定
- ワールドに入ってから再度ビデオ設定で切り替えを試行
方法5: 専用GPUの使用設定
ノートPCで内蔵と専用GPUが両方ある場合、マインクラフトが専用GPUを使用するよう設定します。
NVIDIAの場合
- デスクトップを右クリック → 「NVIDIA コントロールパネル」
- 「3D設定の管理」 → 「プログラム設定」
- Minecraftの実行ファイルを追加
- 「高性能GPU」を選択
よくある質問と対処法
Q: UHD Graphics 620でも使えますか?
Intel UHD Graphics 620は公式要件の境界線上にあり、環境によって動作が異なります。
ドライバを最新にした上で、DirectX 12が正常に動作するか確認してください。
多くの場合、性能不足により使用できません。
Q: 既存のワールドでも使えますか?
はい、バイブラントビジュアルズは既存のワールドでも利用可能です。
設定を変更するだけで、これまでの建築物も美しいグラフィックで表示されます。
Q: パフォーマンスへの影響は?
バイブラントビジュアルズを有効にすると、フレームレートの低下が予想されます。
低スペックPCでは、パフォーマンス優先の設定を選択することを推奨します。
Q: Realms(レルム)で使用時の制限は?
Realmsでバイブラントビジュアルズが自動で有効化され、設定がグレーアウトする問題が報告されています。
この場合、ワールドをダウンロードしてローカルで設定を変更する必要があります。
代替案:従来の影MODについて
バイブラントビジュアルズが使用できない場合、Java版で従来の影MODを使用する選択肢があります。
ただし、統合版では公式のバイブラントビジュアルズ以外に影MODの選択肢は限られています。
Java版での影MOD要件
- CPU: Intel Core i5 12400 / AMD Ryzen 5 5600X以上
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 4060以上
- メモリ: 16GB以上
今後のアップデート予定
Java版へのバイブラントビジュアルズ実装は将来的に予定されていますが、具体的な時期は未発表です。
また、Nintendo Switchは本体スペックの制約により、現時点では実装予定がありません。
まとめ
バイブラントビジュアルがグレーアウトして選択できない問題は、主にハードウェアの性能不足やドライバの問題が原因です。
DirectX 12対応の確認、最新ドライバへの更新、適切な電源設定により多くの問題は解決できます。
ただし、古いPCや性能の低い内蔵グラフィックを使用している場合、ハードウェアの制約によりバイブラントビジュアルズを使用できない可能性があります。
その場合は、従来のシンプルまたは描画優先モードでのプレイを検討してください。
マインクラフトの美しい世界を楽しむため、お使いのPC環境に応じて最適な設定を見つけてみてください。
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